UTAKI Series
浦添市美術館 個展
1991年4月24日〜28日
1986年〜1991年制作の絵画作品15点により、インスタレーションに配慮した展示を行った。
15点中、壁に掛けた作品は3点のみ。12点は床置きの屏風形式か床に置き壁に立てかける設置とした。
板に卵黄テンペラの作品とキャンバスに混合技法(樹脂テンペラ+油彩)の作品の2種の作品群を配置し、絵画そのものの空間性と物質性、及び、展示空間に働きかけ/働きかけられる空間性について、展示を通しても考察した。
自主企画運営画廊 匠 個展
1986年8月9日〜31日
1986年5月に自主企画運営画廊に生まれ変わった画廊匠での個展。
企画担当のメンバーとして月並みな展示は避けたかった。
この、奥行きはあるが、間口の狭い画廊空間を自分の絵画作品で新たな空間に変貌させてみたいという秘かな野望があり、コーナーを連続する大画面作品〈Karimata-3〉を制作した。
これにより、間口の狭い空間を豊かな広がりのある空間に変貌させたいと考えた。
画廊匠
第1回 方の会 in OSAKA
1986年10月27日〜11月1日 大阪府立現代美術センター
コーナーを連続する〈Karimata-3〉から、壁面に依拠せず自立する屏風という絵画形式に興味を持った。
ちょうどその頃、長谷川等伯の〈松林図屏風〉を広げて壁に展示した状態と屏風として自立した状態を連続して鑑賞する機会があり、折れ曲がることで生まれる絵画空間の面白さを実感した。
この空間性を強く意識しながら、六曲半双屏風〈Karimata-5〉を制作。
〈Karimata-3〉と〈Karimata-5〉を繋ぐために、極細い縦長の2枚が一組となった板絵〈Karimata-6〉を制作し、この3作品を配した展示を行った。
UTAKI Series の主要作品
Sumazu - 1 90.0 × 120.0cm 板に卵黄テンペラ 1985年
第2回伊藤廉記念賞展出品 賞候補賞(第2席)を受賞
Sumazu - 2 90.0 × 120.0cm 板に卵黄テンペラ 1985年
Sumazu - 4 90.0 × 90.0cm 板に卵黄テンペラ 1985年
Sumazu - 5 90.0 × 90.0cm 板に卵黄テンペラ 1985年
Sumazu - 6 33.3 × 48.6cm 板に卵黄テンペラ 1985年
Karimata - 1 90.0 × 120.0cm 板に卵黄テンペラ 1986年
Karimata - 2 91.0 × 116.8cm 麻布に和紙貼り、樹脂テンペラ 1986年
Karimata - 3
194.0 × 182.0 × 224.4cm 麻布に樹脂テンペラ 1986年
159.0 × 61.0cm × 6 panels 麻布に樹脂テンペラ 1986年
沖縄県立博物館・美術館蔵
Karimata - 5
Karimata - 6 135.0 × 38.5cm , 6.5cm
板に卵黄テンペラ 1986年
Karimata - 7 135.0 × 23.5cm , 6.5cm
板に卵黄テンペラ 1986年
Karimata - 10 162.0 × 45.5cm × 2 panels
板に卵黄テンペラ 1986年
Karimata - 12
227.3 × 162.0cm × 2 panels 麻布に樹脂テンペラ 1987年
沖縄県立博物館・美術館蔵
Karimata - 13
159.0 × 61.0cm × 6 panels 麻布に樹脂テンペラ 1987年
沖縄県立博物館・美術館蔵
Karimata - 18
290.9 × 181.8cm × 2 panels 麻布に樹脂テンペラ 1989年
沖縄県立博物館・美術館蔵
Number - 15 182.0 × 67.5cm× 2 panels
板に卵黄テンペラ 1988年
Number - 16 182.0 × 67.5cm× 2 panels
板に卵黄テンペラ 1988-91年
Oval Number 20, 21, 22, 26 各 227.0 × 146.4cm 石膏地に卵黄テンペラ 1989-91年 沖縄県立博物館・美術館蔵
Number 4
318.0 × 191.4cm × 2 石膏地に卵黄テンペラ 1991年
沖縄県立博物館・美術館蔵
KIZAHA 162.0 × 97.0cm 板に卵黄テンペラ 1993年